バリ島に戻り、サンフランシスコへの道を開く――中米関係を正しい軌道へ戻すために
しばらく前から、中米関係は悪化に歯止めがかかり、安定化へと向かう傾向を示している。両國民と國際社會はこれを歓迎しているが、それでもなお多くの困難や課題を抱えている。中米関係の安定と発展への期待を現実のものとするには、中國と米國が向き合って進む必要がある。行動のロードマップも非常に明確だ。それは、「バリ島に戻り、サンフランシスコへの道を開く」。つまり、バリ島での中米首脳會談でのコンセンサスを真に具體的な行動に移し、両國関係のポジティブなアジェンダを広げ、ネガティブなアジェンダを減らし、サンフランシスコ會談のために環境を整え、妨害を排除し、成果を積み重ね、雰囲気を醸成することだ。新華社が伝えた。
中米関係はかねてより多次元的?多面的なものであり、その全てを競爭によって定義することは、歴史への尊重を欠き、事実とも合致しない。中米にとって最良の選択肢は常に協力である。中米関係には近年、多大な変化が生じたが、雙方の利益が緊密に融合しているという現実に変わりはない。両國は共に新たな発展課題に直面しており、互いの発展から利益を得る必要がある。中米協力の潛在力の「再活性化」と協力分野の「再拡大」は、間違いなく両國の経済成長を促進し、両國民の幸福をもたらす。
世界の大勢の把握、時代の潮流への順応という観點に立って中米関係を見て、扱えば、國際社會が多くの深刻な危機に直面している現在、大國間の競爭や対立が非常に時代にそぐわないものであることが分かるはずだ。大國は、大國としての度量、視野、責任感を示し、新型コロナウイルス感染癥のパンデミック後の経済回復、気候変動対策、世界と地域の紛爭問題の解決を後押しするために、連攜して努力するべきだ。米側は最近、中國の成功を歓迎する意向を示し、米中が協力してグローバルな課題に取り組む必要性を指摘している。米側がこの方向性に沿って、その認識と立場を実際的かつ誠意ある行動に移すことを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年11月10日